底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

沈黙が耐えられない

誰かと二人っきりになったときの「沈黙が怖い」なんてことないですか?

本当に自分が嫌になっちゃうんだけど、二人っきりになったときの沈黙が怖い。別にサービス精神が旺盛で相手を笑わせようとか、元々おしゃべりだとか、そう言う訳ではないけどお互いに黙っている時間が嫌いなんです。

なので、興味のないことでも質問したり、相手のことも考えずにペラペラとマシンガントークをしたり、その人と別れた後に自己嫌悪に入ることが多々あります。それが10代、20代ならまだしも45歳にもなってそんな性格の自分が嫌になっちゃいます。

黙っていてもカッコ良い男に嫉妬する

沈黙に耐えられる人の気持ちが分からない

僕にとって沈黙の間って、針のむしろなんですよね。僕と一緒にいてつまらないんじゃないだろうか、何か気の利いたことを言わないと嫌われてしまうんじゃないかなんて不安でいっぱいになってしまいます。

僕は沈黙が怖いので色々と探りを入れながら質問をしたり、興味がありそうなことを探したり、必死に言葉のボールを投げています。僕にとって意思疎通は言葉しかなくて、言葉のキャッチボールをすることでお互いのことを理解できるようになると思っています。なのにボールを取ろうとしない人がいます。

一生懸命、取りやすいボールを投げているのに見向きもしない。僕が必死に拾おうと努力をしているのに明後日の方向にボールを投げて、何とも思っていない人。そんな人たちの気持ちが分からない。僕は会話をしようと必死で次から次へと必殺技を繰り出しているのにヒットしない。そんな気持ちわかりますか?

二人っきりの時だけじゃなく、ミーティングや会議で沈黙をするタイミングってあるじゃないですか。みんなが「今は時が経つのを待とう」って言うタイミング。みんな、心の中では思っているんだけど口に出してしまったら負けみたいな感じの時ってありますよね。

言い出しっぺがやらないといけない雰囲気だったり、発言した人が責められる可能性が高いとき。そんなときでも黙っていられない。誰も期待していないのに、みんなの意見を代弁してしまう。周りの人たちからすると「してやったり」状態。

別に僕が発言する必要はないんだけど、沈黙が続くのが耐えられない。自分の身を削って考えるより早く、口を動かす。そんなことを続けていると周りも何か沈黙になりそうな雰囲気になると僕に話を振ってくるようになる。それもかなりのプレッシャー。

いつでも喋っているキャラ

本当は責任も取りたくないし、みんなの意見を代弁する必要もないんだけど、なんとなく僕の立ち位置と言うか、キャラとして先陣を切って話をするキャラになってしまう。玉砕することが目に見えていても、とりあえず切り込む。切り込み隊長、鉄砲玉。

できれば、どっしりと構えて腕を組んでいるポジションになりたい。ある程度、場が暖まった段階で一言、二言発言して、みんなの印象に残る言葉を残したい。別に「俺が喋らんで、馬が盛り上がらなくてもカンケーないじゃん」ってことは、ずっと前から気付いているんです。

でもさ、それが僕のキャラだから、結局は朝から晩まで話し続ける必要が出てくるんです。ちょっと黙っているだけで「機嫌が悪い」だの「感じが悪い」だの言われてしまうんですよね。長年培ったイメージって怖い。僕は求めていないんですが周りからそんなキャラを求められる。気が利いた言葉なんて出てこないんだけど、とりあえず、口を動かす。そして自己嫌悪に陥ってしまいます。

沈黙が耐えられるようになりたい

誰かに話しかけられても、微笑みを浮かべるだけの人や黙っていても許されるような人間になりたい。沈黙があっても耐えられる人間になりたい。本来なら沈黙なんて怖くないはずなんです。でも、なぜか沈黙が怖い。怖くて、しかたがない。あなたも沈黙が怖いですよね。怖くないですか?

ヘラヘラしているキャラなのは、沈黙が怖いからなんです。沈黙に耐えられるようになったら渋いキャラで売り出そうと目論んでいます。

ではでは。