底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

弊社の未来があまりにも心配なので、今夜はブルースを聞こうと思う

日本において、会社の存続率は3年で65%、10年で6.3%、20年で0.39%、30年経つと0.025%といわれている。つまり、創業からわずか10年の間に9割近くの会社が廃業するということだ。創業から30年も経つと、99.9%を超える会社が存続していない。

弊社は、創業30年の優良中小企業である。従業員100名超、全国に7拠点を構え、コロナ禍でも順調に業績を伸ばし、本年度は、年商30億円を余裕で超える見通しだ。

だが、将来が不安である。我が社は、日本の中小企業に多いオーナー社長が一代で築いた帝国である。そして、魅力的な社長の人柄の周りに集まった精鋭部隊。ちなみに僕も出入りの業者だったのだが、社長からのラブコールに応える形での途中入社組だ。多くの社員は、僕のように社長と仕事をしたいと転職をしてきている。

自然発生的に、親方の周りに集まり、親方を担ぎ、親方のために働いている。おそらく、日本の中小企業は、社長という絶対君主がいて、あとは子分という体制で活動していると思う。

そんな会社で、絶対君主がいなくなったら、どうなる?

我が社の社長も68歳という高齢になり、そろそろ世代交代を考え始めている。現在、時期社長の最有力候補は、社長の実子である副社長殿だ。創業者の子孫として、真っ当な血筋であり、他の中小企業が跡取り問題で、苦心していることを考えれば、こんなに有難いことはない。二代目社長が決まっているというのは社員として喜ばしいことである。

まともな人間であれば・・・。

我が社は現在、緊急事態なのだ。以下のエントリーにあるようにジュニアがヤバい。人間としては悪い人ではないのだが、いかんせん「世間知らず」で、さらにコミュ障と来たもんだ。

費用対効果という言葉を覚えたての人間に『対効果』を意識させることはムリゲーである - 底辺からの視線

先ほどもお伝えしたが、中小企業は親方(リーダー)で決まる。弊社の副社長は間違いなく、リーダーの器ではない。

この度、30周年を迎える弊社では、30周年記念パーティも、ノベルティも何もかも執り行わない方針です。理由は、費用対効果が薄いから。

などと平然と言ってのける。さらに「社員のモチベーションなんて必要ない」とか「将来のビジョンって必要なんですか?」とか、リーダーにあるまじき発言を悪びれることなく、社員に伝えるのである。

パーティやノベルティは、百歩譲って良いとして、社員のことを考えず、引っ張ろうという気概もない。加えて、コミュ障で社員との会話もない。そんなジュニアについて行こうという変人は社内にいない、つまり、社長の引退が弊社の終わり・・・。終焉を迎えるのである。

そもそも、日本の企業が30周年を迎える前に潰れてしまうのは、引き継ぎ、世代交代がうまくいかないからなのではないだろうか。我が社も例に漏れず、そのタイミングで廃業を余儀なくされると考えると将来が心配です。

そして、こんな気分が沈んだ時は60年代のブルースを聴きたい・・・