底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

情報システムの仕事で一番面倒なこと

僕は基本的に話が通じない、合わない人とは距離を取るようにしています。理由は理解させるための時間と労力が勿体ないから。

ただ仕事絡みだと避けることができないときがあります。どうしても「この人を納得させないと先に進めない」とか「この人に理解させないと後々面倒くせー」なんてことがある。

『仕事で面倒くさいことランキング』で言ったら、必ず上位に食い込むんですよね。ほとんどの人は納得して話が進みそうなのに付いてこれない人っているじゃないですか?

そして、その人が足枷になってなかなか先に進めない。なんてことはサラリーマンをしていれば何度も経験していると思います。経営陣や社長なら、時間を掛けて説明しますよ。ただ別に関係ないのに、しゃしゃり出て話を難しくする人。

本当に面倒くせー

いやっ、あなたには関係ないことですから」って言ってやりたいんだけど、そう言う人に限って口が上手いと言うか、正論っぽく話すんで邪険にできない。僕だけじゃなくて周りの人は、みんな「面倒くせー」って思っているんだけど、正論を振りかざしてマウントしてくるから、指摘ができない。

仕事が嫌になる瞬間

僕の仕事は会社のシステム全般の開発、改修、保守。いわゆる「情シス」とか「シス管」なんて言われる部署。我が社の情報システム部門は、僕ひとり。社内SE、情シスなんてカッコ良い呼び方だけど、要はパソコンまわりの「なんでも屋

PCの手配、セットアップから、システムの設計、コーティング、テスト、運用、改修、保守、画面のデザインまで何でもやる部署。さらに個人で新しく買ったスマホの設定まで相談に乗らないといけなかったりします。

僕はみんなの意見をかき集めるのも仕事だと思っているので、会社ではどちらかと言うとヘラヘラとしている。本来はコミュ障だと思うんだけど、そうも言ってられないので、誰からも愛されるキャラを演じています(笑)

なので、色々と面倒なことを引き寄せてしまう。ただ、転がり込んでくる面倒事なんて大したことがなく、誰かに振ったり、片手間で解決したり、どうにか対応が出来ています。

ハタから見えてる仕事量より多い仕事量でも、どうにか対応している。ここまでは許容範囲と言うか、織り込み済み。仕事が嫌になることはない。キャパオーバーのときは断るしね。

そんな僕が面倒くさいのは、後から出てきて仕事の流れを乱す人。セコセコと積み重ねてきた話を一気にひっくり返すと言うか、その人のせいで流れなくなる。

その障害を排除するのが一番面倒くさい。

だいたい後から現れる

コレ、僕の経験なんだけど、だいたい面倒くさい人って後から現れます。8割、9割話がまとまりかけたときに現れて、ひっちゃかめっちゃかにする。

で、結局、その人が現れる前の姿に落ち着くんだけど、それを理解、納得させる労力と時間が勿体ないし、面倒くさい。

ほとんどの人が使えるシステムを作っても「この場合、どーするだ?」とか「こんなことも過去にあった」なんて、僕からしたらどーでも良いことを言い出してきます。

いやね、貴重なご意見ですよ。僕もタイミングによっては真摯に受け止めます。タイミングによってはね。僕の仕事で言えば、システムの要件定義の段階なら受け入れる。システムの要件定義って何かと言うと「このシステムは、こうやって動く」ってことを決める段階なんだけど、システム開発のキモ。

どうやって業務を進めるかを決めないとシステムって作れないから、使う人だったり、システムを開発する人が知恵を出し合って、完成形をイメージする工程なんだけど「参加して」とか「意見をください」って言っても参加しなかったくせに出来上がった頃に「あーでもない、こーでもない」なんて言ってくるんですよね。

ただね、それまでに使う人たちから意見を吸い上げて、僕がシステムを設計してコーディングしている訳ですよ。勝手に僕が仕様を決めているわけではなくてね。みんなの意見を取り入れて使いやすいシステムにしている。

ぶっちゃけた話、100人がシステムを使うとして8、9割の人が使えれば、問題ないシステムだと思うんですよ。100人、全員が「良いシステムだ」なんてことはない。どうしても異常パスと言うか、システムで対応できない業務ってあるんですよね。でも、業務の手順通りに進めて使えれば問題ない。

基本的には正常パス(問題がない手順)を踏んで業務の95%くらい対応できれば、システムとしては問題ないと判断します。残りの5%は、それこそ、シス管に連絡をくれれば、裏で対応するしね。

特殊処理5%のためにシステムを複雑にして、95%の通常業務が滞ることの方が問題。

にもかかわらず、その特殊処理について話をしてくる。それも正論っぽく。マジで面倒くさい。

納得するまで進められない

他の人たちは理解して業務が行えるようになっても、その面倒くさい人が納得するまで先に進めなくなってしまいます。はっきり言って、その人が言っていることなんて、優先順位が低い。だって、年に1回あるかないかの話を根掘り葉掘り聞いてきて「使えない」なんて言われても、しょうがなくね?

他の業務は年に10,000回あって、10,000回は簡単に行えるシステムなんですよ。もし、年に1回の特殊処理の頻度が高くなれば、業務に合わせてシステムの改修を行えば良いだけじゃん? 外注を使わなくても、僕がいれば内製できるんだし。

なのに、その機能がないとシステムが使えないなんて言い始めるんですよね。別にリリースした後に改修すれば良いと思うんですよ。年に1回しか使わない機能なんで、時間的に余裕がある。

納得をさせるために、あの手この手で調整をするのが本当に面倒くさい。

仕事で一番面倒なこと

仕事で一番面倒なことは、結局「相手を納得させることなんじゃないか」と最近、思います。作業量が多いとか、難易度が高いって言うのもツラいと思いますが、結局はコミュニケーションを取って仕事を進めることが一番面倒くさいと感じます。

僕が「コミュ障」なのかも知れないけど、他人を納得させるためのコミュニケーションが一番面倒くさい。

これって情報システムと言う特殊な仕事だけじゃなくて、どんな仕事でも当てはまると思うんですよね。一緒に仕事をする人って、それまでの経歴や経験が違うから、理解度が違い、なかなか常識が通用しないんですよ。僕の「普通」が普通じゃない。

避けて通れるなら、避けたいんだけど、それも無理なので今日も納得をしてもらえるように頑張ります(笑)

ではでは。