底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

今年の夏も移動自粛らしいが守る人間はどれ程いるのか。

今年の夏、2021年の夏は、東京オリンピックのネガティブな話題で盛り上がり、テレビでは連日オリンピックを楽しめと言わんばかりにスポーツを垂れ流しています。僕は本来、スポーツが好きでこんな状況でなかったら年甲斐もなく、渋谷のスポーツバーで若者と盛り上がりテンションマックスで騒いでいたと思いますが、家で家族と見る無観客のオリンピックは盛り上がらず悶々としています。

この人類稀にみる経験したことのない緊急事態宣言下でのオリンピックの開催には色々な意見や感情があると思いますが、やることを英断したリーダーたちの意見を尊重し、一丸となり成功に向けて国民が協力することが必要で、日本人はそれができるはずです。ただし、国民が納得できる理由があれば。なんですよね。

本来、日本人は皆んなで協力し、何かを成し遂げるのが大好きで、その同調圧力に屈しない人間を「空気が読めない」とか「キチガイ」なんてレッテルを貼る国民性です。良くも悪くも一丸となって何かに取り組むことが得意なのです。反対に「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と変な方向に一致すると手がつけられないのも国民性です。

今年の夏は、どう考えても「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という方向に流れる気がしてなりません。頭では悪いことだと理解をしているのですが「みんなやっているし大丈夫じゃね?」と考える人間が多くなり、お願いベースでは「移動したい」という欲望は止められません。

去年の緊急事態宣言と比べて

 去年の『緊急事態宣言』はデパートもやっていないし、イベントもことごとく中止になり、緊急事態なんだと理解ができたのですが、今回の緊急事態宣言はデパートは営業しているし、世界的に有名なスポーツ大会も東京で開催されています。街を歩けば多くの人がマスクはしているものの楽しそうに生活をしている姿が垣間見えます。

東京の通勤電車だって相変わらず混んでいるし、都内でランチを食べてるのに並ばなければ入店できないようなお店まであります。去年はランチを食べるにもお店が開いていなかったし歩く人たちもどんよりと沈んでいた気がするし、電車もほとんど人が乗っていなかったのですが、今年は全然、人が減ったという実感はありません。

その一番の違いは「慣れ」ではなく諦めのような気がしてなりません。去年は僕も「感染しないように気をつけなければ・・・」と思っていましたが、今年は「感染したらしょうがない」と諦めがあるのです。

さらにいうと日本政府に対する諦め。こいつらは何を言っても変わらないなという諦めです。色々と文句を言うのは対策をしてくれるだろうなんて淡い期待があるからで、諦めると何も感じなくなるのです。そして、今は協力しようなんて気が全然湧かず、みんな自由行動を取るのです。

感染爆発の未来しか見えん

急に新規感染者数が増え出したのもお盆という一大イベント前に国民を脅そうなんて裏があるのでは?なんて勘ぐってしまいます。ですがもう取り返しのつかないところまで来てしまったのです。

残念ながら一部の人を除き、殆どの人が行動します。アクティブな2割は緊急事態だろうが平時だろうが行動します。この人たちは何を言っても関係ありません。去年も行動していた人間たちです。そして、粛々と自粛する人間も同数2割います。この人たちは今年の夏も自粛をするでしょう。

残りの6割の人たちは、空気を読み、周りに合わせるタイプで今の日本では行動するアクティブ派が優勢です。オリンピックもやっているし、対策をしない国に対して反発心が芽生え、行動に出るでしょう。つまり国民の8割が動くのです。去年はこの6割の人たちは自粛をしていたのですが今年はおそらく家に籠ることはありません。

行動することが悪いことだとは思いません。しっかり対策を取って感染しないように細心の注意を払って行きましょう。