底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

ヒトの評価は勘違いでされる。そこを忘れてはいけない

李下に冠を正さず。

すももの木の下で手を上げるとすももを盗むと勘違いされるからズレた帽子に手をかけることはやめましょう。つまり、他人に疑われるようなことはやらないようにね。という中国のことわざ。

法律を学んだことがある人は「疑わしきは罰せず」という概念を持っているかも知れないけど、科学を学んだ人、プログラミングを学んだ人は疑わしきは排除が基本なのです。白黒はっきりしないグレーをどちらにするかの問題なのですが、法律では「黒よりのグレー」も「白よりのグレー」も白であって罪に問われることはありません。

ですが、科学の実験では、沢山の可能性から疑わしき原因は排除して100%近く再現できるように環境を整えるのが基本。疑わしき原因は全て排除に行き真理を求めるのです。プログラミングも同様にバグの要因になりそうな箇所を排除出来るのが良いプログラマーだったりします。

閑話休題

全ての行動が白の聖人君子なんておらず、多くの人はグレーの部分、ブラックな部分を持っているのです。そして、そのグレーの部分は、判断する相手が持つイメージで白にも黒にも取られるのです。

元々、感じの良いヒトがグレーな行動をしても「間違ったことはしてないだろう」と白だと思われるし、普段から悪そうなヒトは「また何かやりやがったな」なんて思われてしまうのです。他人の評価なんて曖昧で過程や結果より、印象で大きく変わってしまいます。

炎上したYouTuberも、ある人からすると「あの人はそんな人間じゃない。何かあったんじゃないか」と心配されるし、ある人からすると「ほら見たことか。昔から怪しいと思っていたんだ」となる訳です。僕個人の意見からするとアレは黒かと思いますが・・・。

信用が失われた政治家は、本当に黙食だったのかも知れないけど5人以上で会食をしたんだろ? 国民が我慢をしているのに、どうしてお前らは会食を楽しんでいるんだ!となる訳です。世間は適当で、嘘か本当かなんて調べることもなく、あくまでもイメージで判断をして炎上してしまうのです。

有名人に限った話ではなく、会社や近所でも同じことが起きていて他人の評価なんて、いい加減で信用できないのです。見た目や印象だけではなく、過程や結果をしっかりと分析をして良い人なのか、クソ人間なのかを判断する必要があるのに誰も真理を追究しようとしない。勘違いを正そうとしないのが問題だと思うのです。

正義か悪魔なのか、正しいのか間違っているのか、白なのか黒なのかって凄く気になり真相を知ろうとすると空気を読めなんてクソみたいな同調圧力がかかり、グレーのままで納得ができず、やるせない気持ちで悶々としてしまいます。

こんな世の中だから炎上したメンタリストのように印象操作をしてファンを集める人間が出て来るのです。そしてイメージだけでメンタリストの言っていることは全て正しいなんて違和感を持つこともなく、鵜呑みにしてしまう人が増えてしまうのです。

やっていることは信仰宗教の教祖と変わらなくて周りから見ると「なんで?」と思うことでも印象操作、マインドコントロールをされている状態、勘違いで評価しているのです。もちろん、良いことも正しいことも言っているのですが、冷静になって分析すればマユツバのことだってあるし、裏付けがない浅い考えだって凄くたくさんあるのです。

メンタリストDaigoの炎上を見て感じたのはYouTuberやブロガーなど個人で情報を配信することが簡単になった世の中だからこそ、情報の取捨選択の大切さ、配信する側のモラルの必要性が大事だということです。

このブログでもそうですが、言いたいことが勘違いされて受け取られることだってあるし、僕が勘違いをしていることだってあるのです。

マジで気をつけよう。