底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

オリンピック女子サッカー敗退。残り10分でチャンネルを変えた理由

最近の少年サッカーを観ていても、日本代表戦を観ていてもワクワクしない理由は何かを考えました。きっかけは、昨日のオリンピックの女子サッカーをテレビで観ていて途中で応援する気がなくなり「あっ勝てねえな。これは」と感じたことです。本当はスポーツなので勝敗は重要で気にしなければならないのですが、僕はあまり勝ち負けにはこだわっていなくて、スポーツに求めるのはワクワク感なのです。0-10で負けていても1点を泥臭く取りに行く選手たちの勇気を求めているのです。なので昨日のスエーデン戦は途中でチャンネルを変えてしまった。

技術は間違いなく上手くなっているんだけど、絶対に勝ってやるという気持ちが見えなかった。球際の強さとか必死さの差を感じ「あっ勝てねえな。これは」となってしまうのです。

世界レベルは程遠い

代表戦であのような残念なプレーをされると日本サッカーからファン、サポーターが離れてしまうのです。スキル、技術、戦術は世界に追いついて来ましたが、まだまだメンタルというか試合に挑む気持ちの部分で負けているという印象を受けました。というかスキルが上がり、海外チームとレベルが拮抗すればするほど最後はメンタル、気持ちの問題になり、余計目立つのです。

凡人の僕が観ていても感じる違和感なので、日本を代表する選手、監督、コーチ、スタッフは気づいていると思います。ですが、この気持ち、メンタルの部分はなかなか改善するのが難しく、改善するためには時間と手間がかかります。偉そうに言っていますが、僕は少年サッカーを指導していてこの気持ち、メンタルの部分の強化はサッカーだけでなく、全ての生活に影響を与えることを実感しています。

そして残念ながらここ数年、子供たちを観ていると少年サッカーから女子日本代表のようにガムシャラさを感じなくなってしまったのです。

クソみたいな指導のせい

最近の少年サッカーの指導を観ているとまずは技術、スキルの習得だと考える指導者、保護者が多く、スキルの差があれば負けて当然という雰囲気がプンプンとします。もちろん、サッカーでボールを扱う技術は必要ですが、それ以上に勝ちたいという気持ちが必要なのです。

なでしこジャパンが10年前に偉業を成し遂げたときは明らかに海外のチームより技術的に劣っていました。ですが、必死に食らいつき試合後に立てなくなる選手も見受けられ必死さが伝わってきました。そこから海外に負けないくらいの技術を身につける指導をコツコツとしてきたのにこの有様です。きれいにサッカーをすることにばかり気を取られ、スポーツをする上で一番大切なことを置いてきてしまったのです。

少年サッカーに足りないもの

技術の習得は理論的にどうすれば良いのか纏められ指導法とて確立されてきています。それは草の根の少年サッカーの指導も年代ごとにどんなスキルを習得れば良いのか、将来の日本サッカーを強化するための指針が示されています。ですが、理解をしていない保護者、指導者のせいで子供たちから大事な気持ち、メンタルが抜け落ちてしまっているのです。サッカースクール化しているというか技術の習得だけが目的になり、試合は技術を披露する場になっている印象で、本来は試合に勝つためにトレーニングを積むハズなのに技術を身につけるトレーニングを小学生時代から繰り返し、ガムシャラさや必死さがなくなってしまっているのです。

低学年のうちはいわゆる団子サッカーで必死にボールを追い、勝とうが負けようが相手より必死になってボールに対する執着心を育ててあげなければならないのです。大人のサッカーを押し付けカッコ良く勝ちたいとバカみたいな指導をするコーチ、そしてそれを良しとする保護者が日本のサッカーをつまらなくしているのです。

応援している人がワクワクするためには、必死に頑張る姿が必要で、多くのサポーター、ファンはそれを求めているハズです。このままでは日本サッカーからサポーターが離れ、廃れていってしまうなんて凡人の僕でも危機感を抱いてしまいます。

やっぱり草の根の少年サッカーから見直した方が良いんですよ。10年後の日本サッカーを危惧して終わりにします。