底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

【オリンピック】ソフトボールの栄光と女子サッカーの現状

毎日のように熱戦が伝えられ、徐々に盛り上がりをみせている東京オリンピック2020ですが、ソフトボールが悲願の金メダルを取り、なにか最高潮に達した感が否めません。もちろん他競技の選手たちも頑張っているのですが個人的にソフトボールには金メダルを取って欲しかったので、とても嬉しく思います。

僕は小中はサッカー、高校はラグビーソフトボール、野球は経験がある訳でもなく肩入れをしていた訳ではなく、どちらかと言うと超体育会系の野球、ソフトが嫌いでした。ですが、今回のソフトボールは13年前に活躍をした上野選手の復帰や宇都木監督との絆など背景を知り、感情移入がしやすかったのが理由で試合が楽しみであり応援をしていました。

マジ感動しました。

女子サッカーに感情移入できない原因

コロナだとか、灼熱地獄だとか、台風だとか、なんだかんだと言いながらソフトボールに限らず、選手たちの熱い気持ちをみせられると応援する側も盛り上がるのです。そして、その流れで女子サッカーを観ると何かが足りない。勝って予選リーグを突破したで結果的には悪くないんだけど気持ちが入らない。超個人的な話ですが、女子サッカーは淡々と観てしまう僕がいるのです。明らかに10年前、2011年のワールドカップの時とは感情移入の度合いが少ないのです。

その原因は、選手、チームの背景がないとかではなく、ガムシャラさが感じられないからなんです。勝つためにプレーをするのはもちろんなのですが、必死になり、カッコ悪くても、泥臭くても、ひたむきに勝利を目指すプレーが少ない。多くの人は、勝ったのにとか、結果を出したのにと言うかも知れませんが、これは日本のスポーツの危機だと感じてしまうのです。

もちろんクソ暑い中、頑張って必死にプレーをしている選手たちの気持ちも分かります。ですが、一度降板した後に戻ってきた上野選手のような必死さとか、世界レベルのプレーヤーだったのに人一倍走り回る澤選手のように勝つために必死になるプレーを求めてしまうのです。観ていて余力を残している感じというか、守りに入っているというか、余裕すら感じてしまいます。スポーツは結果が全てだという気持ちも分かりますが、それなら血の通っていないシミュレーションゲームで良くて、生身の人間がやるスポーツは感情がないと観ている方も感情移入が出来ず、観ていても楽しくないのです。

草の根の少年サッカーから

これは日本のスポーツ、草の根の少年サッカーにも言えることで、両チーム共に、上手く綺麗なサッカーをしていれば技術的に上手いチームが勝つのが当たり前で、技術的に劣るチームが勝つ、ジャイアントキリングが起きず、観ていてつまらない試合になっているのです。勝つために技術を身につけるトレーニングを積み試合に臨むのですが、相手のスキルが高いと「負けて当然、勝つためにもっと練習をしよう」なんて軽々しく口にする指導者の問題だと感じます。

そんなクソみたいな考えの指導者が多のですが、どうあがいても諸外国の選手より体格が劣る日本人は世界大会で勝てなくて当然だと言っているのと同じでそれは違うのです。クソみたいな大人の発言で子供たちは「勝てない相手だからしょうがない」なんて気持ちになってしまうのです。そうなると自分より上手い選手に出会うと「あいつの方が上手いから俺は終わったな」なんて、まだまだ夢を叶えるチャンスはあるのに諦める癖がつき、こじんまりとした人間になってしまうのです。

サッカーはジャイアントキリングといって格上のチームに勝つことが出来るスポーツなのです。そのためには諦めず必死に食らいつき、絶対に勝ってやるという気持ち、なんか昭和的だけど根性が必要なのです。泥臭くカッコ悪くても勝利のために自分の持てる全てを出し、勝利のために食らいつくことで能力が上がっていくのです。男子サッカーの堂安律選手だったと思いますが「大会中に上手くなっていけば優勝も狙えるチームです」とインタビューで話していましたが、上手くなるために練習をするという意味ではなく、自分の能力を出し切り、必死に戦うことで選手としての能力が上がることを知っている人間だと感じました。

そして何よりも、ひたむきに勝利に向かって感情を剥き出しにして頑張る姿を観て感情移入し応援に熱が入り感動するのです。そんな熱い戦いがスポーツの醍醐味なのではないでしょうか。

こんな記事を見つけました。

news.yahoo.co.jp

決勝リーグでは、泥臭く、ひたむきに頑張る姿を見せて欲しいと願います。