底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

一人暮らしの家に女子が泊まったけど、手を出せなかった嘘のような本当の話

最初に断っておくと、僕は女性を崇め、神秘的な生き物という想いを抱いています。反面、本能の赴くまま、自分の性欲を満たすために理性を捨てて獣になることに対しての嫌悪感はありません。

生物として繁殖行為は本能であって、種の保存はDNAに刻まれた太古の昔から営んできたヒトという生物として必要なことで、男として優秀な遺伝子を女性に仕込み、元気で優秀な子孫を残すことは、何も恥ずかしがることではありません。むしろ、美しい行為で人類発展のためにはバンバン子作りに励む必要があるとすら思っています。

ただ過去にひとりだけ、手を出せなかった娘(仮に『奈央』とします)がいました。僕が一人暮らしをしていた部屋に連れ込んだのに「信じてる・・・」なんて言葉に縛られ、何も出来ませんでした・・・。

本来であれば、獣のようにお互いを求め合い、あんなことやこんなこと、さらには・・・なんて色々と妄想を実現するチャンスだったのですが、嘘みたいな本当の話です。

僕のメンツを保つために断っておくと、僕は童貞ではなかったし、奈央はとびっきり可愛く、いつでもエッチなことをするチャンスを伺っていました。なのに・・・

酔い潰れた娘をお持ち帰りする

この日は色々とあり、さらには慣れない社会人としての仕事とストレスで体力的にも精神的にも疲れていたんだと思います。普段の奈央なら酔うほどの量ではなかったので、急に酔い潰れた奈央に驚きました。

この日の出来事は以下の投稿をご覧ください。

望むポジションがあるなら、努力の前にやることがある - 底辺からの視線

男のメンツなんてくだらない。女子に押し付けるものではない - 底辺からの視線

好き勝手に生きていて諭されるのは分かるが・・・ - 底辺からの視線

終電間際から、二人で飲み始め、朝まで飲むつもりだったのに早々に奈央がダウン。終電も終わり「帰る」と言い出した奈央と駅まで向かい、タクシーに乗せようとすると運転手さんから「酔っ払いひとりじゃ乗せられない」と乗車拒否をされました。

「奈央、どうする?」

「うん。今日は恭子んちに泊まる・・・」

「恭子ちゃんに電話してみるから待っててね・・・」

夜中の2時前。恭子ちゃんのケータイに電話をしますが、出てくれません。

「・・・恭子ちゃん、出ない。どうしよう?」

「・・・」

「奈央? 聞いてる?」

駅前で座り込み、僕の肩に全体重をかけ、無防備に寝てしまった奈央・・・。タバコに火をつけ、ひとり作戦会議。

情報を整理すると、奈央は実家暮らしで母親に「今日は恭子の家に泊まる」と連絡。そして、僕と飲んでいて恭子ちゃんちには行っておらず、終電が行ってしまった駅前で座り込み寝ている。そして、僕は帰る家がある。

なんか、卑怯な気がするけど家に連れ込み、事実を作ってしまえば、恋人として・・・。いかんいかん。そんなクソみたいな行動を取ったら、会社での僕の立場が揺るいでしまう・・・。

「奈央、どうする? うち来る?」

「・・・」

ここにいても状況が変わるわけでもないし、僕も眠くなってきたので、とりあえず、社会人になって住み始めた我が家に連れて行くことにしました。

「奈央、行くよ」

深夜料金のタクシーに乗り、自宅へと向かう間もスヤスヤと眠る奈央を横目で見ながら、運転手さんと束の間の会話を楽しみ、家の近所のコンビニで降ろしてもらいました。

「奈央、着いたよ」

「うん・・・」

「コンビニで必要なモノ買って帰ろ。直ぐそこだから・・・」

「・・・うん」

「大丈夫?」

「奈央は大丈夫だけど・・・」

不安になるのは分かる。知らない土地に連れて来られ、男の家に泊まる・・・。普通に考えれば襲われても文句が言えないシチュエーションだし、さらに相手が信用ならぬ僕だし・・・。

「大丈夫、何もしない」

「うん。信じる・・・」

納得したのか、しないのかは別にして、とりあえず必要最低限の着替えと水、歯ブラシを購入してコンビニを後にしました。コンビニから我が家までの間、微妙な距離を感じながら、凄くドキドキしていました。

一人暮らしの家に二人きり

こんな美味しいシチュエーションは普通に考えてあり得ません。意中の娘と夜中の3時に家に二人きり・・・。何かが起きないハズはありません。

「ちょっと片付けるから待ってて」

「うん・・・」

と言っても、基本的に外食で帰ってきて寝るだけの部屋なので、散らかりようがありません。

カーテンを閉め、窓を開け、最終チェック。

(問題ないね・・・)

「どうぞ」

「・・・生活感がまるでない部屋だね・・・」

「確かに・・・」

リビングには学生時代から使っているレンジと冷蔵庫のみ、そして生活スペースにはシングルベッドとギター2本。そしてテレビ台とステレオだけ・・・。

「思ってたより広いし・・・」

「そうね。リビングは6畳あるし、こっちは8畳位?」

「・・・」

なんか、奈央の緊張感が伝わってきて、お互いに普段のようには話ができません。

「とりあえず、シャワー浴びてくる。好きにくつろいで」

「うん・・・」

ユニットバスでシャワーを浴び、いつも以上に念入りに身体を洗い、大きく膨らんだ身体の中心を隠しながら、Tシャツ、ハーフパンツに着替え、期待に胸を膨らまし、部屋に戻ると緊張感を隠しきれない奈央が小さく見えました。

「奈央さん、どうする?」

「シャワーは浴びたい・・・」

「うん。俺のTシャツとハーフパンツで良かったらパジャマにしてよ」

「・・・」

「何? どうした?」

「うんうん・・・。ひらめ、信じてるよ・・・」

しばしの沈黙・・・。奈央は床に座りながらカバンを抱きしめ、見上げていました・・・

(そんな目で見ないでください・・・。何もできなくなるじゃん・・・)

「俺、車で寝るし、好きに使って良いよ・・・。一応、逃げる時は鍵、閉めて行って。ここに置いとく。もしかしたら、奈央の寝込みを襲う奴がいるかも知れないから、俺が出たらチェーン掛けて」

本当は奈央とあんなことやこんなこと、無理矢理でも・・・なんて思っていたんだけど、「信じてる」なんて言われて、手を出せず逃げる小心者の僕がいました・・・。

タバコとケータイ、そして財布だけを持ち、濡れた髪のまま、愛車の待つ駐車場へ。駐車場の入り口で缶コーヒーを買い、赤い愛車の横に座り、タバコを吸いながら後悔をしました。紳士のフリをせず、いつも通り軽い男のまま、やることをやれば良かった・・・。くそ〜っ逃がした魚はデカい・・・。

まだまだチャンスはある。これからだよ。落ち込むな。ひらめっ!! なんて自分を慰めて、タバコの火を消し、空き缶を捨て、愛車の中に潜り込むと奈央からケータイに着信・・・。

「はい、ひらめ。どうした?」

「ありがと・・・」

「うん。おやすみ・・・」

「おやすみ」