底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

サラリーマンには夢も希望もない。真の『負け組』はサラリーマン

学生時代は同じ時間を嫌というほど共有したのに社会人になって離れ離れになり、年賀状と年に1、2度の連絡しかしなくなる仲間。一生の友だと思っていたのに40歳を超えてお互いに家庭を持ち、生活のリズムが合わず、なかなか会えない仲間っていますよね。

僕は比較的、連絡を取る方だと思うんだけど、常時連絡が取れるのは数人。たわいもない話で盛り上がっています。

そんな仲間は損得関係が少ない学生時代しかできません。あなたが学生なら頑張ってそんな仲間を作ってください。社会人になって違う道を進んでいても、ふとしたときに顔を思い出し、連絡をすれば、タイムスリップできる仲間は本当に大切です。

僕は2000年に就職をした氷河期世代で、実際に学生時代の仲間のうち、半数近くは就職ができずにフリーターになりました。その中には夢を追いかけ、自らフリーターという道を選んだ仲間もいます。

安定のサラリーマンを選んだ僕ですが、思ったより社会は厳しく「終身雇用の崩壊」や「45歳定年制」などサラリーマンとしての生活は安定したものではありませんでした。給料は上がっているけど、手取りにするとほとんど変わらないなんて話もよく聞きます。

20年以上もサラリーマンをしていて今更だけど、サラリーマンは『勝ち組』ではなく、実は『負け組』なんではないかと思っています。

サラリーマンは人生を楽しめない

サラリーマンをしている理由は、ラクをして稼ぐことだったはずで正社員として就職をすれば一生安泰だと思っていたから。定年までどうにか会社にしがみついていれば、生活に困ることなんてない。という夢と希望を持ってサラリーマンをしていました。

ですが、年功序列や終身雇用といった『サラリーマン神話』は崩れ去り、多くのサラリーマンは必死に会社から見限られないように体裁を整え、仕事をしなくてはいけない時代に突入しました。

サラリーマンの仕事は個人で稼ぐようなショボい仕事ではなくて、単純で退屈なモノではなく、スケールの大きい、価値の高い仕事で、色々な人間が協力して連携しなければ完遂することができない仕事。

「俺がいなけりゃ会社は回らない」

なんてことはなく、組織で稼いでいるので、残念ながら代わりはいくらでもいる。サラリーマンなんてどんだけ偉そうにしていても、交換できる部品なんです。

そして、多くの人間が集まって、個人ではできないことを効率よくするために会社があり、サラリーマンは与えられた仕事をキチンとこなし、会社のために働く必要があります。

会社ではそれぞれの能力に合ったポジションが用意され、お互いに調整をしながら上手く仕事をする。一人では工場を動かすこともできないし、作ったものを売るのもチームで動かなければならないし、一線で活躍する人たちのやりたくないこと、誰もがやりたくないことを片付けるバックオフィス的な仕事をする人間も必要です。

サラリーマンの人生がツラい理由

サラリーマンが人生を楽しめないのは、この複雑怪奇な人間関係を持続、発展させなければならないため、いつでも頭の片隅に仕事があって何も考えずに生活を楽しむことができないからです。

真の意味で仕事から解放されることは一生なく、絶えず仕事のこと、会社のことを考えてしまいます。必死になって会社に媚を売らなければ、いつでも交換することができるのがサラリーマン。

嘘だと思うかもしれないけど、僕は20年以上サラリーマンをしてきて、自分のことを過信して「俺は絶対に会社に必要な人間だ」なんて言っていた人間が、遠隔地への転勤などという嫌がらせを受けたり、直接、リストラという悲劇に襲われたのを何人も見てきています。

パワハラだ、セクハラだと騒がれるのも、部下や女性との関係性が良くないからで、同じことをしているのに騒がれ、訴えられる人間とそうじゃない人間がいるのと同じで、サラリーマンにとって社内の人間関係はとても重要な悩みの種なのです。

ですが、フリーターにはそんな悩みがありません。

フリーターという働き方

そもそもフリーターとは誰でもできる単純作業をして稼いでいる人たちで、ある意味、選択をする責任なんてない仕事をしています。つまり仕事で悩む必要も考える余地もありません。言われたことを言われた通りにミスなくこなすのがフリーターに与えられる仕事で、上手くやろうとか、効率化を考える必要はありません。

仕事中も、仕事が終わってからも仕事について考える必要はありません。定時前になれば「後、1時間で仕事は終わりだな。今日は何食べよう・・・」と仕事に関係ないことを考える余裕もあるし、仕事が終われば、まるっきり仕事から解放されます。

真の意味で仕事から解放されます。完全に仕事から離れて自分の生活を満喫できる。全力でプライベートを味わえるのです。

全ての意識は、自分の生活に向けられるのです。フリーターにとっては、自分の生活を存分に楽しむことが人生の中心であり、仕事は好きなことをするために必要なお金を稼ぐ手段でしかありません。

生活を楽しむということは人生を楽しむということで、本来はフリーターのような働き方が理想的で、サラリーマンの働き方は本末転倒。

仕事がメインで本末転倒なサラリーマン

本来は生活を豊かにするための仕事であったはずなのに、重い責任やノルマを背負され、神経をすり減らし、社内の政治ゲームに疲労して、プライベートを楽しむこともできず、いつでも仕事のことを考えていふのがサラリーマンです。

サラリーマンの生活は仕事がメインになってしまい、子供たちとの約束を「仕事だからごめんな」なんて平気で破り、全てを仕事のせいにしてプライベートを楽しめる余裕がありません。

フリーターよりサラリーマンの方が良いという理由に生涯賃金の話があがりますが、実際に人生を楽しむためには、お金より大事なものがあって、どれだけ楽しめているかという生活価値で比べるべきだと思います。

実際に現在の生活が満足をしているサラリーマンは、ほとんどいません。

リクルートワークスの調査によると生活に満足している約50%、仕事に満足している人は約40%しかいません。約半数は生活に満足をしていません。

サラリーマンが負け組だと思う理由

サラリーマンは安定した収入があるし、老後は安泰なんて希望的観測をしている人間も少なくはないけど、本当にこれから先の人生なんて分かりません。

45年定年制なんて実現はしないと思うけど、つまり企業側、経営者側としては45歳をピークに給料を下げたいという意図が見え隠れしています。つまり70歳、75歳まで定年伸ばし、安い賃金で働かせようという意図が含まれているのです。

はっきり言ってサラリーマンが勝ち組だというのは過去の価値観であって、これからは人生を楽しんでいる人間こそが勝ち組なのです。

働き方改革で副業を進めるのも、会社という組織だけでは生きていけなくなるよというメッセージだし、45歳定年制だって、もう給料を上げられんぞというメッセージなのです。

手に入る賃金は少ないかもしれないけど、好きなことをして生きているフリーターの方が幸せな人生で、さらにいうと今の時代は個人でそれなりに稼ぐことが可能になってきました。つまり、楽しみながら金を稼げるフリーターが『勝ち組』です。

どんなに会社で偉い人間でも会社がなくなれば、稼ぐことはできません。さらにいうとフリーターをバカにしていたくせに副業でフリーターと同じ仕事をしているアホみたいなサラリーマンも多い。

サラリーマンは真の『負け組』になりつつあります。まさか『サラリーマン神話』なんて御伽噺を信じている夢の国の住民はいないですよね・・・。