底辺からの視線

中年親父目線で気づいたことを雑記的に書き殴るブログ

好きなことを仕事にする必要はなくて、割り切って仕事をするのも悪くはありません。

「好きを仕事に」なんて夢のようなことを実現しようと思うとツラく険しいイバラの道を突き進まなければなりません。現実問題、好きなことを仕事にしている人間なんて多くはなくて、ほとんどの人間は、やりたくもないけど稼げる仕事についている訳です。

好きを仕事にしている人は「稼げること=好きなこと」でお互いが一致している人だけであって、凡人は、好きなことでどうやって稼げるのかが分からないのです。もしくは、好きなことがなかったり、好きなことを人前で晒すことが不可能だったりするのです。

そして、好きなことを仕事にしている人は「好きなことを仕事にすると楽しいぜっ!!」なんてクソみたいなアドバイスをしてくれるのですが、なかなか「好きなこと」と「稼げること」が一致をしないのが現実です。僕はプログラマーとして日銭を稼いでいるのですが、プログラミングが好きかと問われるとクエッションです。プログラミングは嫌いではありませんが、好きだとも言い切れません。IT業界に入ったのもなんとなく「稼げそう」とか「横文字の職業ってカッコ良くね?」なんて不純な動機だったし、もちろん、プログラミングの経験もありませんでした。

どちらかと言うとプログラマーを続けているうちにプログラミングが嫌いじゃなくなった感じです。これはどんな仕事でも同じだと思うのですが、続けているうちに得意になり、好きに近づいていくんだと思います。好きだから仕事にするのではなく、仕事をしているうちに好きになってくるのです。

好きを仕事に

好きなことで稼げるのが理想ですよね。子供時代に夢を見たプロサッカー選手、プロ野球選手、ケーキ屋さん・・・。そんな憧れの職業は好きなことがベースだったと思います。ただ大人になり、現実を知り、夢を追いかけていても生きていけないと気づき、方向転換をして稼げる仕事をするようになったのです。

そんな仕事に情熱を注げるわけもなく、ただなんとなく週に5日、毎日8時間以上も淡々と仕事をして「早く土日にならないかな」なんて考えているのが、普通のサラリーマンなのではないでしょうか。中には仕事が楽しくて、しょうがないなんて奇特な方もいるようですが、ほとんどのサラリーマンは生きるために、稼ぐために仕事をしているのです。

そして、働き経験を積むことで苦にならなくなってくるのです。ちなみに僕は好きでもなかったプログラミングですが、いつの間にか周りより稼げるスキルを身につけ、苦になることが少なくなってきました。

稼げるスキルと好きなこと

これは僕の主観なのですが、稼げるスキルが身につくと仕事が苦にならなくなります。そして、苦にならないと「稼げてるし、まあ良いか」なんて逃げに走ってしまいます。稼げない好きなことは趣味で良いなと思ってしまうのです。

僕の場合、性格的にプログラミングには向いていないのですが、そんじょそこらのプログラマーよりプログラミングスキルが高いので、引く手数多で一般のサラリーマンより多くの給料を頂いています。本当に申し訳ないのですが、好きでもないプログラミングで稼がせて貰っています。

これは自慢ではなくて、続けているうちに、好きでもないのに稼げるスキルが身についたという例です。好きな仕事であれば残業や休出も苦にならないと思いますが、僕の場合、好きでもないので、どれだけ効率よく、仕事を終わらせるかだけを考えてプログラミングをしていました。だから結果的に爆速プログラミングのスキルを身につけることが出来たのです。

結局、品質とスピードとコストがのバランスが重要で、上手くバランスが取れるようになるとラクができるようになるのです。同じ作業が他人より早くて品質が良ければ、多くの給料が貰えるようになるのです。好きでこだわってしまうと「あーでもない」「こーしたほうが良いのでは?」なんてスピード勝負にはなりません。好きでもないから「これで良い」と割り切って仕事が出来るのです。それがスピードに反映され、さらに給料に跳ね返ってくるのです。

本来なら他人より優れたスキルを身につければ楽しくなるような気がするのですが、僕の場合、プログラミングは稼ぐための手段でしかなく、作業自体を楽しむつもりはありません。

趣味と仕事の違い

趣味と仕事の違いは納期がないことです。プログラミングが好きで趣味でプログラムを組んでいる人と職業プログラマーの違いは、常に納期に追われるかどうかです。好きを仕事にしてしまうと納期という迫り来るプレッシャーに押しつぶされそうになり、楽しむ余裕なんて感じられなくなります。

好きならば、納期に追われることなく作品を作り上げる楽しみを味わえる趣味として楽しんだ方がいいと思います。

僕の場合、プログラミングは仕事だと割り切っているのでプライベートに侵食してくることはありません。もちろん、プライベートでプログラミングのスキルが大活躍することも多いですが、あくまでも仕事の延長であって楽しむものではありません。プライベートでもプログラミングをする場合は、勝手に工数を見積りコストへ変換してしまいます。

稼ぐために割り切る

好きなことで稼ぐのは理想ですが、いつまでも理想や夢を追っていても先に進めません。好きはことは趣味にそして稼げるスキルで給料を貰うというのがベストなのではないでしょうか。

稼げる手段を持っていると余裕ができ、好きなことを趣味として楽しんでいることを極め、もしかしたら趣味で好きなことで稼げるようになるかも知れません。現代は稼ぎ方も格段に増えています。好きなことで稼ぐ確率も上がります。

まずは割り切って稼げるスキルで稼ぐことが大切です。スキルも夢も希望もない場合は、稼げるスキルを身につけましょう。